驟雨 突然の雨に打たれても

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zoom RSS 映画 「風に立つライオン」

<<   作成日時 : 2015/03/23 22:08   >>

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映画館に行ったのは本当に久しぶりです。最後に観た映画のタイトルさえも記憶の彼方です。そんな僕がさだまさしさんの名曲「風に立つライオン」をベースに彼自身が描いた小説を原作とする映画を観て来ました。

小説を原作とする映画がそのイメージとは大きく異なることはよくあることです。しかし、小説のアフリカ編を切り取った形で製作されたこの映画は、原作に比較的忠実のように感じるとともに、どちらかというと何度も繰り返し聴いて膨らませてきた歌のイメージと重なるようにも感じられました。

この歌の小説化と映画化をさだまさしさんに提案し、自ら主役を演じた大沢たかおさんの好演はもちろんですが、何よりもこの映画を光るものにした第一は、清潔感溢れる石原さとみさんとアフリカの子供達の屈託のない明るさでしょう。イスラム国と称して、残虐非道な殺戮を繰り返し、子ども達を戦いに巻き込むことを何とも思わないテロ集団が跋扈している現実を考え合わせ、映像化されたこの作品には僕たちが考えなければならないことが数多く含まれていますが、石原さんの存在が爽やかさを感じさせていました。

第二は、僻地医療の問題であったり、医師の使命ひいては人間の使命感の問題を考えさせることであり、何よりもメールというツールではなく、手紙を媒介とする感情の伝達手段を考えさせていることでもあります。もちろん、「突然の手紙には驚いたけれどうれしかった」で歌が始まるのですから、当然と言えば当然なのですが、雄大なアフリカの自然に手紙が醸し出すおおらかさが合致しているようにも思います。

また、主人公の島田航一郎の遺体が発見されず、ただ手榴弾で爆死したと観客に想像させる場面では、遺体が発見されないままシベリアでヒグマに抱かれるようにして逝ったとされる、あの写真家の星野道夫さんのことが頭をよぎりました。そして、エンディングの降りしきる雪の中の石巻のシーン、流れ出す「風に立つライオン」。そうなるだろうと思っていても、やはり胸が熱くなりました。

最後に・・・久しぶりの映画館の快適さには驚かされました。座席はチケットの購入時に選ぶことが可能ですし、何よりもドリンクホルダー付きのゆったりとした座席。良い映画があれば、今後も出かけたいと思ったのでした。もっと満員の観客の中でより大きな画面で鑑賞したいとも考えましたが、それは欲張りな話しでしょう。

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