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zoom RSS なでしこ 高揚感なき決勝進出

<<   作成日時 : 2015/07/02 20:10   >>

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これが王者の勝ち方なのでしょう。あるいは、勝利の術を知る者の戦い方と言ってもいいでしょう。幸運なオウンゴールが決勝点になったという表現もできそうですが、僕にはやはり勝つべくして勝ったと思わざるを得ません。

女子W杯準決勝、対戦成績を考えれば決して易しいゲームになるはずもなく寧ろ難しいゲームになりそうな予感もあったイングランド戦でしたが、先制して追いつかれても慌てることなく相手の時間帯を耐えて、勝利を引き寄せました。宮間選手のPK、GKをゆっくりとした助走で焦らせて、先に重心を左に動かせた上で逆に蹴り込んだシーンは、まさに「女エンドウ」そのものでした。主審が一つPKを取ると逆にその相手にもPKを取り易くなるということが折り込み済みであったかのようなチーム全体の落ち着きも感じられました。

グループリーグ終盤のバタバタ感も是正されて、90分で決着がつかなければ120分を覚悟しているような雰囲気はテレビの画面からも伝わってきました。そんな中で終了間際の決勝点となった川澄選手のアーリークロスはその時間帯に叶ったプレーそのものです。自陣ゴールに向かって戻る相手ディフェンスの裏に速いボールを送ればどうなるか、まさにお手本のようなクロスでした。

今日は仕事で都内に出てきたのですが、街はいたって静かです。2連覇に向けての決勝進出で街中が湧き上がっている雰囲気は微塵も感じられません。数日前に、金子達仁さんが「熱狂なきベスト8」と題する論評を出していましたが、言い得て妙だと思っていました。なでしこは、男子のブラジルやドイツの如く勝ち進むのが当然のような雰囲気が国民の間に浸透しているように感じられます。それこそが強者の論理。前大会の優勝で、彼女たちのみならず声援を送る僕たちも勝利する文化が根付きつつあるように思います。

これが男子だったらどうでしょうか。予選リーグ3連勝を果たすだけでお祭り騒ぎになっていたことでしょう。史上最強の呼び声が高かった昨年のブラジル大会の代表の姿に幼さを感じてしまうのは当然のことかもしれません。

世代交代の遅れを指摘されながらも、一戦一戦勝つことで周囲の雑音を消し、再び頂点に立つ所まで辿り着いてきた彼女たちにエールを送りつつ、その結果が如何ようになろうとも拍手を送りたいと思います。

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