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zoom RSS 池上彰さんの「新聞ななめ読み」・・・戦後70年の8月に思う

<<   作成日時 : 2015/08/03 22:27   >>

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70年目の8月を迎えました。制定過程にさまざまな意見があることは承知していますが、国民の間に定着しているはずの憲法が時の政権によって揺らいでいます。言わずと知れた安倍政権による「平和安全法制」という美名を冠せられた一つの新しい法案と自衛隊法をはじめとする10本の法律改正案です。

憲法学者の大多数が違憲であると見解を表明しているにも関わらず、法的安定性を無視して数の力でごり押すように衆議院を通過させ、今参議院で審議中です。70年という年月をかけて積み重ねてきた内閣法制局の法解釈を覆すために、首相の意を汲む人物を長官に据え、存立危機事態や重要影響事態、武力攻撃事態などと、時の政権の考え方一つでどうにでも取れるような恣意性の高い事態を掲げて、集団的自衛権の行使に道を開こうとしています。

それは立憲主義に対する挑戦というどころか、実質的な憲法改正、クーデターに等しい蛮行であると言わざるを得ません。政権寄りのメディアが実施した世論調査でもこの法案に反対する人が多いという状況から考えても、政権の暴走であることは明らかです。

1日付の朝日新聞に掲載された「新聞ななめ読み」のコーナーでは、あの池上彰さんがこの法案について、新聞によって評価が大きく異なることに改めて驚いた、と述べていました。各紙のスタンスが異なるのは当然のことと僕は思います。しかし、池上さんは読売が7月17日付の「論点スペシャル」でいずれも賛成の立場をとる識者の意見を紹介するのみで、反対の立場の人の意見を紹介しないことは、幅広い議論の場の提供を放棄していると言われても仕方がないとも述べていました。

さらに読売の7月27日付の世論調査の結果の報道について、その質問の文章に言及していました。それは、「安全保障関連法案は、日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。こうした法律の整備に、賛成ですか、反対ですか」というもので、答えを誘導する設問であると、断じていました。

それにもかかわらず、反対とした意見の方がはるかに多かったという事実にこの法案の欺瞞性を感じます。衆議院の審議中に飛び出した自民党の勉強会の中でのメディア懲らしめ発言などを考え合わせると、この政権の驕り高ぶりは国民を無視したものと考えざるを得ません。

また、首相補佐官という首相の側近中の側近の法的安定性よりもその時々の国際環境に法律を適合させることが是とする発言も、誤解を招いた発言などではなく、確信犯的な発言のように思われます。彼を更迭しないのであれば、首相も同じ考えであると思わざるを得ません。

戦後70年の8月。広島、長崎の日を正しく言えない国民が約7割もいるという報道に愕然としつつ、右とか左とかという政治的な立場からではなく、当たり前である憲法遵守が風化しそうな現実を憂えています。




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