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zoom RSS 九月の雨・・・それは暴力的になってしまった

<<   作成日時 : 2015/09/10 21:25   >>

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「クルマのワイパー透かして見てた 都会に渦巻くイルミネーション」との歌い出しで始まるのは、1977年に発表された太田裕美さんの「九月の雨」です。

この歌の中で、彼女は次のように歌っています。
「九月の雨は冷たくて 思い出にさえ沁みている」
「九月の雨の静けさが 髪のしずくを震わせる」
「九月の雨は優しくて 涙も洗い流すのよ」

作詞家松本隆さんの脳裏には、いわゆる秋の長雨があったのでしょう。冷たいけれど、静かで優しいという表現が、しとしと降るけれども梅雨時の雨のような鬱陶しさは感じられない、物思いに耽る雨のイメージが感じられます。

異常に暑かった今年の夏。例年であれば九月上旬のこの時期は、残暑厳しき時でもあったはずです。しかし、いつの間にか気温が下がり、吹く風に秋の気配が感じられるようになってきました。そして台風のシーズンが以前と比べて前倒しになりつつあり、昨日は東海地方に台風が上陸しました。その台風が日本海に抜けたのに、南北に伸びる雨雲が局地的に記録的な雨を降らせています。ついには、茨城県下で鬼怒川の堤防が決壊するという甚大な災害をもたらしています。

それは、太田裕美裕美さんが歌った、静かで優しい雨などではなく、激しく暴力的な雨です。この歌からほぼ40年が過ぎて、日本の気候が、いや地球環境が大きく変わってしまったように考えざるを得ません。テレビの画面から流れてくる決壊現場の映像は、あの3.11の津波のようで胸が痛みます。どうか、これ以上に被害が拡大しませんようにと祈るばかりです。

そして、今年の9月は憲法の危機でもあります。これまで積み上げてきた憲法解釈を時の政権が無理やり変更しようとする暴力的な憲法破壊。どのように考えても明白な違憲である法案に「平和」という言葉を冠して、安倍政権が参議院での議論をそこそこに審議を打ち切り、採決を目論んでいます。昨日行われた早稲田での研究集会の模様を独立メディアであるIWJで視聴したのですが、その中であの長谷部恭男先生がこの政権は正面から反論しようとせずに、いくら説得力があっても学者の言うことを聞かないで欲しいと言っているようだと述べていました。

そもそも、大義なき解散と称された昨年暮れの衆議院選挙で安倍首相が争点として掲げたのは、この道しかないとアベノミクスと称する経済政策だったはずです。結果として、絶対多数の議席を与党に与えることになってしまいましたが、僕たち国民が白紙委任をしたわけではないのです。代議制民主主義の数の論理を前面に押し出して、参議院通過、それが果たせなければ60日ルールの適用でこれらの法案の成立を至上命題とする政権の暴走を止める術はないのでしょうか。

何とも悩ましく、そして息苦しい今年の九月です。







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