驟雨 突然の雨に打たれても

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zoom RSS 本を読んで深く考える・・・読書週間に

<<   作成日時 : 2015/10/31 23:17   >>

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朝晩の空気に冷たさを感じる季節となってきました。まさに秋本番、文化の秋、そして読書の秋です。そんな中、今年も読書週間が始まっています。

ネットに繋がっていることが当たり前の社会になり、活字離れが叫ばれて久しいですが、本を読むことの重要性は以前にも増して重要になってきていると思わざるを得ません。紙の質感を指先で感じながら、活字を拾い言葉を集めて深く思慮することや感性を磨くことは人生を豊かにするはずです。

最近の僕は相変わらず時間に追われるような毎日を過ごすばかりで、今年の夏以降は、読み始めていた宮城谷正光さんの「劉邦」は中巻の途中で止まったままですし、小説の在庫が増え続けています。だからといって、全く読んでいないというわけではなく、例の安保法制のことが脳裏から離れず社会科学系の出版物を読み漁っています。

夏以降読み終えたのは、上智大学教授である中野晃一教授による「右傾化する日本政治」、東京大学名誉教授で憲法学の大家である樋口陽一教授の編による「安倍流改憲にNOを!」、京都大学名誉教授である池田浩士先生による「ヴァイマル憲法とヒトラー」、朝日新聞政治部取材班による「安倍政権の裏の顔『攻防 集団的自衛権』ドキュメント」、数日前に読み終えたのが京都精華大専任講師の白井聡先生の著による「『戦後』の墓碑銘」です。
 
そして、現在進行形で読み進めているのが、共同通信社論説委員である柿崎明二さんによる「検証 安倍イズム−胎動する新国家主義」と元外務官僚の佐藤優さんの「知性とは何か」です。これら読みかけのものを含めて、目から鱗的な思いで読んだのが中野先生の著書で、小選挙区制度の下で民主党がリベラル勢力の結集だとするならば、それへの対抗手段として自民党が軸を右に移していくのは当然の帰結という主張には説得力がありました。自民党の中でハト派であって政策集団であったはずの宏池会が埋没している状況に違和感を感じますが、それもやむなしなのでしょう。

さて、あのような形で安保法案が成立させた後、安倍総理は引き続き丁寧な説明をすることで国民の理解を深めますという趣旨の発言をしたのですが、その説明をする気配すら見られません。

もちろん、どのような説明をされても、解釈改憲という裏口入学的な手法でごり押しした上に、立法事実が破綻しているのですから、理解しろというのが無理なのかもしれません。多くの識者が危惧していることの表れなのでしょうか、現在の政治の有り様やら、現政権に潜む強権的で時代錯誤のような政治手法に関する書物は数多く出版されています。

それらは小説のように、ややリラックスしてお気楽な気持ちで読むようなものではなく、ある程度背筋を伸ばして、行きつ戻りしながら読まなければなりません。夏以降、そのような本ばかりを読んできたということは、学生時代に戻ったような懐かしさに嬉しさを感じつつも、政治手法に怒りと本当に近い将来に対する不安を思うと、悲しくもあります。

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