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zoom RSS さだまさしさん 2015コンサートツアー「風の軌跡」千秋楽

<<   作成日時 : 2015/12/13 18:10   >>

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さだまさしさんの今年のコンサートツアー千秋楽は大宮でした。久しぶりに「きみのふるさと」をオープニングにしてスタートしたコンサートは、今年発表されたアルバム「風の軌跡」をタイトルに冠せられたものです。そのアルバム以外から選ばれた曲目は、どこか懐かしくもあり、しっとりとしたものが多かったように思いました。

2曲目。久しぶりにライブで聴いた「ほおずき」。ヴァイオリンとチェロが奏でる今回のアレンジに何だか思わず目頭が熱くなったのでした。「湿った風の背中越しに きみの好きな夏が来ます」や「風鈴の唄に合わせてきみが 団扇で そっと風をくれた」のフレーズに郷愁を感じさせられました。

また、「虹の木」も久しぶりにライブで聴く曲で、失恋を歌い上げる彼の多くの曲がそうであるように、決して相手を恨まず、逆に相手を思いやる歌詞の美しさに改めて驚きます。
この曲の中では、「逢わなければ」と何気なくつぶやく僕に対して、彼女が「逢えたから」と小さな声でさえぎり乍ら溢れる涙を拭いもせずに眩しそうに笑うシーンは特に印象的です。また、「思えば君からは 奪うことばかりで 与えるひとつもない 片肺飛行の夢だった」という歌詞は、未練ではない清々しさすら感じさせます。

この後、中盤で何と「主人公」を挟んで、今年のアルバムから4曲を披露した後、「北の国から」と続けて、「晩鐘」、「October 〜リリー・カサブランカ〜」を繰り出して来ました。この2曲はいずれもポピュラーなものではありませんが、「虹の木」と同じように別れた相手を思いやる情感あふれる写実的な歌で、美しい日本語とともに心にぐっと染み入ってきました。

終盤の「邪馬壹」やアンコールの療養所 (サナトリウム)」もライブで聴くのはいつ以来だったでしょうか。こうして、全18曲をトークを織り交ぜながら約3時間のコンサートを彼は締めくくったのでした。発表されたアルバムからの曲を別にすると、いずれも比較的若い年代の時に作った歌、それも情景が思い浮かぶような歌が多く、デビュー以来彼の歌を聞き続けてきた僕にとっては、満足のいくものでした。

このコンサートの僕の注目の一つは、今年最大の政治問題であり、多くの人たちが憲法を考えることになった安保法制についての彼の発言があるか否かでした。これについては、彼は70年安保の学生運動に触れながら、若者が政治のことを考えるのは良い傾向だとする趣旨の発言をするに留めました。

直接的ではないけれども、古くは「フレディもしくは三教街」、「祈り」、「広島の空」、「遥かなるクリスマス」などに代表される婉曲的な反戦歌を歌い継いできた彼が、世論が沸騰していた時でさえ何故声を上げないのかずっと疑問に思っていました。NHKのレギュラー番組を持つ彼の立場を考えると、このコンサートで大きく踏み込んだ発言はできないのは、やはり無理からぬことなのでしょう。それこそ、彼の心中を慮って・・・とのことなのかもしれません。

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