驟雨 突然の雨に打たれても

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zoom RSS 憲法記念日の新聞

<<   作成日時 : 2016/05/04 23:56   >>

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69回目の憲法記念日。昨3日の読売新聞の社説には驚かされました。「改正へ立憲主義を体現しよう」の大きな見出しで憲法改正の必要性を論じているのでした。立憲主義を踏みにじる行為ばかりの現政権寄りの論調を続けている新聞が、殊更に立憲主義を主張することに大きな違和感を感じざるを得ません。

曰く、「集団的自衛権の行使容認は現行憲法の枠内の見直しだから解釈変更で対応し、枠外のものは96条の改正手続きに則って改正するという取り組みこそが立憲主義を体現するものである」と。昨年来の安保法制を巡る動きに象徴されるように、権力を縛るはずの憲法の枠を超えて、まともに疑問に答えようとせず強権的に政治を司ってきた現政権の広告塔としか思えないような新聞が立憲主義を唱えているのですから普通には説得力はないはずです。

しかし一方では、こうも思います。読売しか読んでいない人たち(おそらく大多数がそうなのでしょう)は、納得しているのだろうと・・・・。新聞の怖いところは、正にその点にあるのは言うまでもないことですが、そうしたことで世論が形成されていくことに恐怖を覚えてしまいます。

同じ日、「個人と国家と憲法と」と題した朝日の社説は、個人あっての国家か、国家あっての個人か、という読売とは全く別の観点から論じていました。そして、注目に値するのは「憲法を考える」とした特集に掲載された憲法学者である石川健治教授の寄稿でした。

「9条 立憲主義のピース」と冠せられた論文は、世論調査による限り9条改正は危険ではないかという直感が皮膚感覚のレベルで広がりつつあるとして、9条は安全保障の面だけではなく、生命・自由・幸福を追求する枠組み全体を支えているという主張をされています。安保法制に関する政府の解釈改憲を民主主義の危機として、ホトトギスの卵を例えにした論文も印象的でしたが、この日の寄稿文も読み応えのある、思わず頷くようなものでありました。



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