驟雨 突然の雨に打たれても

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zoom RSS むしろ長安は奈良にある

<<   作成日時 : 2016/05/06 23:47   >>

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「むしろ長安は奈良にある」とは、司馬遼太郎さんの名著「街道をゆく・奈良散歩」の中にある言葉です。長安、現在の西安市には大雁塔や小雁塔とよばれる磚(レンガ)が残されているけれども、その他には大唐の栄えをしのぶ建造物はなにもない、と述べた後に続けています。

桜が終わりを告げ、このゴールデンウィークの正に谷間の4月20日過ぎに、半年ぶりに奈良を訪いました。奈良の街を一望するには、やはり東大寺二月堂をおいてほかにありません。日没に合わせて二月堂に登るのは初めてのことですが、大仏殿の屋根や塔頭、樹林がシルエットとなり、生駒山地に沈む夕日の美しさは目を見張るばかりでした。


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翌朝、日の出前にホテルを出て興福寺境内を抜けて、再び二月堂を目指します。早朝の東大寺南大門前は、観光客でごった返す日中の様子がまるで嘘のような静寂に包まれています。二月堂から眺める朝日に映える大仏殿の大屋根の美しさは、夕映えの美しさとは異なる清々しさに、これから始まる1日の活力をいただくような気分になりました。

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東大寺といえば、誰もが大仏を思い浮かべますが、その境内の様子を哲学的に表現したのは、やはり司馬遼太郎さんでした。
「中央に華厳の象徴である毘盧遮那仏がしずまっている。その大仏殿をなかにすえて、境内は華厳世界のように広大である。」
その上で、これほど保存のいい境内も少なく、それらを残し続けたところにこの寺の栄光があるといっていい、と「街道をゆく」の中で述べています。

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