驟雨 突然の雨に打たれても

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zoom RSS 「名作誕生・・つながる日本美術」

<<   作成日時 : 2018/04/13 22:13   >>

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今日13日から東京国立博物館で、「名作誕生・・つながる日本美術」特別展が開幕しました。これに先立つ12日午後6時から開催された内覧会に行って来ました。

この展覧会は、日本・東洋美術研究誌「國華」の創刊130周年を記念してのものだそうですが、そもそも「國華」なる研究誌さえ知りませんでした。何でも、明治12年(1889年)1月25日に岡倉天心を中心に創刊されたそうで、その序文には「夫レ美術ハ國ノ精華ナリ」と格調高い宣言文が掲げられていたそうです。

4章、12のテーマに分けられた本展覧会ですが、最初に展示されている第1章「祈りをつなぐ」のうちの仏像が展示された「一木の祈り」のコーナーが最も印象的でした。
あの鑑真とともに来日した工人が最初に木で仏像を造ったと考えられるそうで、彼らは中国では石で仏像を造っていましたが、日本には彫刻に適した石がない代わりに等身大の仏像を彫り出せる大木が豊富にあったからだそうです。なるほど、古くは銅や漆、あるいは土で作られた仏像がほとんどで、この先駆けの木彫りの仏像がこの後、平安時代以降に主流になっていきます。

展示された仏像の多くがカヤの木によるもので、ふっくらとして量感あふれるものばかりです。その中でも、奈良・元興寺所蔵の薬師如来立像は、繊細さや躍動感はありません。しかし、素朴感の中でその表情からは人の心を静かにさせるものを感じました。これとは逆に、道明寺の十一面観音菩薩立像は小振りですが、繊細で、海龍王寺の十一面観音像を思い起こさせます。

すべてのテーマを巡った後、再度仏像の展示室に戻ると、そこは先ほど鑑賞した時とは全く別の空気感に包まれていました。
閉館時間まで40分の午後8時20分過ぎ、新たに入館する人はいない時間で、再度一番初めのコーナーに戻る人も少なく、居並ぶ仏様を遠くから一望し、あるいは本当に間近く、じっくりと鑑賞することが可能だったのです。やはり、仏像は美術品と考えるのではなく祈りの対象であると認識を新たにした瞬間でした。

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