奈良 大安寺へ

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17日午後、10年来奈良を訪れても素通りばかりの大安寺に。百済大寺と呼ばれ、わが国最初の官寺であり筆頭寺院として多くの学僧を擁していた寺院です。奈良公園から車で10分ばかりの、ちょうど東大寺と西ノ京薬師寺との中間に位置するようなこのお寺は、往時には25万平方メートルの広大な敷地に多くの伽藍が並び立つ壮大な寺院だったそうです。

今でこそ寺域は、こじんまりと佇んでいるかのようですが、近時発掘された七重の東塔、西塔の基壇を見れば、この寺院の往時の威容が伺い知れます。興福寺や東大寺の観光客の多さとは比較するすべもありませんが、地理的には決して悪くない立地にありながら訪う人の少なさに、寂しさを感じつつも、何かほっとするような気持ちになりました。

本堂の十一面観音はご開帳されていませんでしたが、讃仰堂にいかにも無造作に鎮座されているかのような重要文化財である不空羂索、楊柳、聖の三観音と四天王を独占するかのように拝したのでした。これほどの古刹が・・と思う反面、それだからこそ俗化されていない奈良時代の雰囲気を今でも感じさせるのかもしれません。