さだまさしさん 「新自分風土記」

かねてより予約していた「新自分風土記」と銘打ったさだまさしさんのセルフカバーアルバム初回限定版が届きました。

送り届けられた初回限定版を開封し、僕の大好きな奈良で収録したというDVDを見るべく、まほろば編を取り出しました。東大寺や春日大社、若草山の風景に合わせた語りから始まるそれは、紀行番組を見ているかのようにも感じられましたが、曲が始まるとその思いは一変しました。

夜の東大寺二月堂で奉納した「修二会」、同じく大仏殿で奉納した「償い」、そして春日大社で奉納した「生生流転」、早朝の飛火野で歌い上げた「まほろば」。これまで何度も聴いたはずなのに、まったく違う歌のように聴こえてくるから不思議です。

最近高音を発声しにくくなっていると思われるさださんの歌い方や編曲によって受け止め方が異なるのは当然ですが、その時の聴き手の年齢や置かれている環境によっても同じ歌でも受ける印象が変わるのでしょう。それにしても、こうして映像を通して目から、音声を通して耳から染み込むように入ってくるのには感性を著しく揺さぶられました。

特に、深夜の大仏殿で廬舎那仏を前にたった一人で歌い上げた「償い」は圧巻でした。和蝋燭の大きくゆらゆらと揺らめく炎は幽玄で神秘的で、それ自体が歌詞と一体になっているかのようで、情感あふれる彼の声とともに思わず目頭が熱くなりました。

これから、収録された一曲一曲をじっくりと堪能したいと思います。