テーマ:歴史

三国志展で感じたこと

中国の2世紀末、後漢末からの三国鼎立の時代。さまざまな英雄たちが登場する三国志の世界は、日本でも小説を通しておなじみの時代です。 かく申す僕も学生時代に吉川英治さんの小説を読み、その後も北方謙三さんや宮城谷昌光さんの小説も読破しました。いわゆる大河小説というべく何巻にも渡る小説ですが、血沸き肉躍るという思いにその長さを全く…
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山科の門跡寺院を訪ねて・・・勧修寺、随心院、そして醍醐寺

18日もこれまで訪ねたことのない寺院のうち門跡寺院に的を絞って、山科に向かうことにしました。京都市内からは遠いイメージがあったのですが、地下鉄を使ったら何と近いのでしょうか。ホテルから直結の市役所前駅からわずか30分足らずで行けることを知りました。正に青天の霹靂、雨の予報ですが、早速出発です。 まず目指すは、勧修寺。「かじゅうじ」…
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山の辺の道を行く・・・石上神宮から大神神社へ、そして安倍文殊院

二月堂で朝日に光り輝く大仏殿を拝んだ後は、ホテルに戻り朝食を摂りながら本日の行動を考えます。これまで足を踏み入れたことのない山の辺の道に向かうことにしました。道に沿って点在するすべての寺社仏閣、遺跡を巡ることは到底無理ですので、まずは古代の豪族物部氏の総氏神であるという石上神宮へ。 本殿は大正2年の造営で比較的新しく、それ…
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東大寺二月堂で日の出を迎える

18日、夜明けを待たずにホテルを出て、興福寺の五重塔を横目に見ながら歩き始めました。お彼岸前とはいえまだ空気は冷たく、手袋をしていても寒さが身に染みます。 春日大社一の鳥居を抜けて、鹿の鳴き声を耳にしながら参道を進むと、冷気と静寂さに心が洗われるような思いが…
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奈良 大安寺へ

17日午後、10年来奈良を訪れても素通りばかりの大安寺に。百済大寺と呼ばれ、わが国最初の官寺であり筆頭寺院として多くの学僧を擁していた寺院です。奈良公園から車で10分ばかりの、ちょうど東大寺と西ノ京薬師寺との中間に位置するようなこのお寺は、往時には25万平方メートルの広大な敷地に多くの伽藍が並び立つ壮大な寺院だったそうです。 …
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大報恩寺(千本釈迦堂)にて

半年ぶりに京都に出て来ました。今回の旅は、巡り歩いた中でも通り過ぎてしまった、あるいは見逃してしまった寺社仏閣を訪ねてみようと考えています。 いの一番に訪れたのは、千本釈迦堂。今秋、東京国立博物館で「定慶、快慶のみほとけたち」の名の下に特別展が開催され、仏様たちが上京するそうですが、その前に是非拝観しなければならないだろう…
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運慶展開幕・・・運慶の造った仏様たちに会いに上野の森に

京都、奈良の寺社巡りを始めて14年。訪れた数は、100を超えました。仏像の前で合掌し頭を垂れる。それは、何かを祈るのではなく、自分自身と向き合う一瞬です。あるいは、その行為の瞬間に無心となると言っても良いのかもしれません。 仏像に接するとき、宗教的な見地から考える人、美術品として鑑賞の対象にする人、人それぞれです。特別な信仰心や審…
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「臨済禅師1150年・白穏禅師250年遠諱記念 禅・・心をかたちに」

京都・建仁寺、東福寺、南禅寺、妙心寺、天龍寺、大徳寺、相国寺、萬福寺、鎌倉・建長寺、円覚寺など臨済宗・黄檗宗の各本山が所蔵する仏像や絵画、書などを集めた特別展「禅・・心をかたちに」の内覧会に行って来ました。 禅宗といえば、遠い記憶である高校の日本史レベルでは、鎌倉仏教、臨済宗と曹洞宗、その開祖は栄西と道元、これらのことしか思い…
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かくれ里・・・平安の秘仏~櫟野寺の大観音とみほとけたち

かの白洲正子さんがその著書の中で、街道から少し離れた真空地帯のようなところを「かくれ里」と呼んだそうですが、滋賀県甲賀市にあるという天台宗の古刹、櫟野寺。かく申す僕もそこに20体もの重要文化財に指定されている仏像があることはもちろんのこと、その古刹の名さえも知りませんでした。 東京国立博物館で開催されている「平安の秘仏」と冠せ…
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辺見庸さん 「1★9★3★7(イクミナ)」

僕が所属している団体、それは業務遂行上必ず加入しなくてはならないのですが、昨年からその団体の定期総会の冒頭に国歌斉唱をすることになりました。サッカー場で日本代表の試合の前に歌う「君が代」とは、明らかに違う異質なもので、暗く澱んだ薄気味悪さに近い雰囲気を感じています。 昨年の秋以降、書く意欲が急速に萎んでいます。立憲主義に明らかに反…
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ほほえみの御仏・・・二つの半跏思惟像

「相談する相手は仏像が一番。他言はしないし、黙って聞いてくださる。」と、どなたかが書いているのを読んだことがあります。差し迫った悩みごとはありませんが、この言葉を思い出させるような仏像にお目にかかって来ました。 東京国立博物館で来月10日まで、「ほほえみの御仏」と冠せられた日韓両国の二体の半跏思惟像展が開催されています。日本のもの…
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古代ギリシャ展・・・時空を超えた旅

「すべてのはじまり、神話の国ギリシャ」とのキャッチフレーズのもと、古代ギリシャ展が今日21日から東京国立博物館で開幕します。昨日、その内覧会に行ってきました。 ギリシャ各地から集められた300点を超える遺産は、まさに時空を超える旅そのもののように思いました。紀元前6千年の初期石器時代の男性像から始まる展示は、都市国家アテネ…
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談山神社で廃仏毀釈を思う

黒岩重吾さんの古代小説、「落日の王子 蘇我入鹿」や「天の川の太陽」影響が強かったせいか、中大兄皇子(後の天智天皇)や中臣(藤原)鎌足を好きになれませんでした。そのため、奈良を訪れても談山神社に足を運んだことは一度もありませんでした。 しかし、この四月に初めて訪れると、檜皮葺の十三重塔のあまりの美しさに目を奪われ、境内の偉容…
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むしろ長安は奈良にある

「むしろ長安は奈良にある」とは、司馬遼太郎さんの名著「街道をゆく・奈良散歩」の中にある言葉です。長安、現在の西安市には大雁塔や小雁塔とよばれる磚(レンガ)が残されているけれども、その他には大唐の栄えをしのぶ建造物はなにもない、と述べた後に続けています。 桜が終わりを告げ、このゴールデンウィークの正に谷間の4月20日過ぎに、…
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秘仏吉祥天に誘われて、浄瑠璃寺を訪う

旅に出ると早起きになります。正倉院展を鑑賞した翌日は、日の出前の薄暗い春日大社の一の鳥居をくぐり、足を進めて東大寺二月堂に向かいました。日中の喧騒が嘘のような静寂な空気に包まれたそこは、まるで異空間であるかのようです。 春日山から昇る朝日に照らされた大仏殿の美しさを見ることができるのは、時間と天気の条件が揃ってこそのもので…
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芸術の秋~第67回正倉院展へ

11月3日文化の日。秋たけなわ、爽やかな青空の下まさに芸術の秋と呼ぶにふさわしい季節です。昨年に引き続き正倉院展に行ってきました。 まずは、春日大社萬葉植物園内で行われた雅楽と舞踊を鑑賞して心を奈良時代にスリップさせつつ、春日大社には何度も参拝しているのに訪れたことのなかった園の圧倒的な植物の多さに度肝を抜かれました。その…
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「始皇帝と大兵馬俑」展の開会式

東京国立博物館において「始皇帝と大兵馬俑」展が明日10月27日に開幕するのですが、それに先駆ける機会を得てその開会式と内覧会に行ってきました。NHKの女性アナウンサーの司会で行われた開会式では、館長の挨拶に始まり、中国陝西省文物局次長、そして後援する中国大使館臨時大使の挨拶が行われました。中国関係者の挨拶は日本語通訳の言葉で聞いたのです…
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興福寺中金堂 再建工事現場公開

1週間ほど前、思い立って再建が進む奈良・興福寺中金堂の工事現場を見学して来ました。完成後は見上げることになる組み物や屋根瓦などを間近に見ることができる上、国宝である東金堂や五重塔、北円堂、そして南円堂を上から眺めることのできる最初で最後の機会であり、貴重な経験になりました。 案内に従って、3階に上がると、金色に輝く鴟尾の乗…
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船戸与一さん 「満州国演義 第9巻 残夢の骸」

2007年4月に第1巻が刊行されてからほぼ10年をかけた大河小説が完結しました。「残夢の骸」とのサブタイトルが冠せられた船戸与一さんの「満州国演義」第9巻を読み終えました。 第1巻の冒頭、慶応4年8月の官軍による会津攻めの場面で幕が開いたこの小説は、昭和21年5月、敷島四郎が広島の地に立つ場面で幕を下ろします。昭和を描いたこの物語…
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伊東潤さん「池田屋乱刃」

このところ、精力的に作品を発表し続けている伊東潤さんが、今度は幕末という時代にスポットを当て、しかも有名な池田屋事件に絞ってこれに遭遇した人物を描き出しました。五人の志士たちを小説現代に連作長編として掲載された本書は、重厚感を感じるというよりは寧ろ、ライトな感覚で一気に読み終えることのできるものです。今年は著者の数編の小説を読みましたが…
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葉室麟さん 「緋の天空」

歴史小説といえば、群雄割拠する戦国時代や尊王攘夷論を中心に社会が沸騰する幕末を時代背景とするものが圧倒的に多いでしょう。それは、吉川英治さんや山岡宗八さん、司馬遼太郎さんの小説をみても明らかです。もちろん、僕もこれら大家と称される小説家の作品に感化された面は否めません。 異色と思われたのが飛鳥、奈良時代にスポットを当てた黒岩重吾さ…
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倭は 国のまほろば

「倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭しうるはし」 倭建命が詠んだとして古事記の歌謡に示されているように、奈良は国のまほろば、ふるさととされています。これまで僕は、飛鳥時代や天平白鳳時代の仏教的な建造物や仏像にどうしても目を奪われ、同じ所を繰り返し訪れてばかりでした。 さて、先ごろ奈良を訪れたのは、何と言っ…
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第66回正倉院展の鑑賞

昨12日、今年の正倉院展が幕を閉じました。そして、僕自身は初めてその正倉院展を訪れることができました。 何よりも本年2月、正倉院建物の修理工事現場見学会に当選し、瓦の葺き替えや校倉造りの外壁を目の前で見ることができ、1300年もの長い間、宝物を保管し現代に伝える、いわば器としての建物に圧倒されたものでした。 さて、京…
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美しさに打たれる・・・・・日本国宝展開幕

正倉院所蔵の宝物を東京で観覧することができる幸福感。背面に東大寺との刻銘された楓蘇芳染めの螺鈿の琵琶。思わずため息が出るような、言葉では言い表せない美しさに打たれました。 また、明治時代に東大寺大仏殿から発見された鎮壇具で、2010年に調査の結果、「国家珍宝帳」に記された宝物で除物とされ行方不明となっている「陽宝の剣」、「陰宝の剣…
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秦郁彦氏 「慰安婦と戦場の性」・・・朝日新聞慰安婦報道を考える

僕たちは、いったい何を信じればいいのでしょうか。さまざまな媒体を通じて氾濫する情報の中に否応なしに身を置かざるを得ない現代社会の中で、論調の違いはあっても新聞は事実を伝えるものだと思っていました。 8月5日付の朝日新聞の特集「慰安婦問題 どう 伝えたか」の記事を読んで、愕然としました。クォリティペーパーとは、所詮この程度のものでい…
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「鎮魂の八月」・・・8月14日京都新聞のコラム「凡語」

お盆休みが終わって、いつもの生活が戻ってきました。あれもしよう、これもしたい・・・と考えはしましたが、休みの前半はこの一年の間に亡くなった方たちに対するお参りや期限ものの仕事、後半はサッカー少年団の試合という具合に、あっという間に過ぎてしまいました。 さて、今月は「鎮魂の八月」という言葉で表されることを、京都新聞の14日のコラム「…
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伊東潤さん「野望の憑依者」

歴史小説の題材として取り上げられる時代背景としては、戦国時代や幕末が圧倒的に多いでしょう。そうした中で古典文学として平家物語とともに伝えられてきたのが、鎌倉幕府滅亡から建武の新政、南北朝を描いた太平記です。歴史小説としても多くの作家によって取り上げられています。 その太平記は僕にとっても好きなジャンルで、これまでにも山岡荘八さん、…
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時空を超えて・・・「神品至宝 台北國立故宮博物院」展

6月24日から開幕した台北國立故宮博物院展へ行って来ました。僕が訪れたのは2日目の6月25日。翌26、27の両日、NHKスペシャルで特集が放送される直前だったことや、平日夕方という時間帯だったこともあり、大きな混雑に巻き込まれることなく、展示品を堪能することができました。 この展覧会の目玉の第一は、門外不出といわれる翡翠から彫り上…
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7月2日の社説 集団的自衛権容認を考える

グローバル化とともに、デジタル化された社会の中での便利さについて考える機会が多くなっています。僕たちの生活も、インターネット抜きには考えられないような状況になりつつあります。便利さとは、人間が楽をすることでもあると常日頃考えている僕ですが、ネットを利用することで日本中の新聞の社説を読むことができることには驚かずにはいられませんし、その恩…
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吉祥天の微笑・・・「法隆寺-祈りとかたち」

東京芸術大学美術館で開催中の「法隆寺-祈りとかたち」展に行ってきました。午後からの仕事の前にと早めに上京し、開館と同時に入ったのですが、シルバー世代と思しき多くの来館者に驚きを禁じ得ませんでした。やはり昨今の仏像ブームともいえるであろう風潮と、現役を退いて時間的に余裕のある人々の多さを思わずにいられませんでした。 「東日本大震災復…
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