テーマ:政治

映画「新聞記者」で民主主義を考える

7月2日 公開後間もない映画「新聞記者」を鑑賞してきました。映画館に足を運ぶのは「風に立つライオン」以来ですから、実に4年ぶりです。 原案となったのは、東京新聞記者の望月衣塑子記者の著になる角川新書「新聞記者」です。折しも「官邸官僚」(森功さん著)、「報道事変」(南彰さん著)、「同調圧力」(望月衣塑子さん、前川喜平さん、マーテ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

宝島社広告の衝撃・・・1月7日の朝日・讀賣朝刊

「嘘つきは、戦争の始まり。」 大きな見出しが目に飛び込んできました。数々の示唆に富んだ新聞広告を打ってきた宝島社の今朝の朝日新聞17、18面見開き全面です。左に油にまみれた水鳥の写真。 短いけれども強烈な文章が胸に迫ってきます。一部引用させていただきます。 「『イラクが油田の油を海に流した』その証拠とされ、湾岸戦争本格化のきっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

無力感と諦めに支配されそうな心と戦う

民主主義の根底を覆すようなことや社会を揺るがすことが頻発しても、何も変わらずに毎日が過ぎていきます。これでいいのかと思っている人は数多く存在するであろうし、そう信じたいと思っています。 人の上に立つ人間が持つべき気高さや謙虚さをまるで感じられない時代になってしまいました。現政権の下での国有地不当売却問題や国家戦略特区についての不当…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「憲法の良識」 長谷部恭男先生

「時代にそぐわないと時の首相が思ったからといって、『新しい時代への希望を生み出すような憲法のあるべき姿』に日本国憲法を変えてしまおう、というのは筋の通らない話です。憲法は、ちっとやそっとのことで揺らいではならない社会の長期にわたる仕組みや原則を定めたものです。それを一時の権力をもった人の思い込みだけで変えようというのは、良識に反すること…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

憲法記念日の新聞

69回目の憲法記念日。昨3日の読売新聞の社説には驚かされました。「改正へ立憲主義を体現しよう」の大きな見出しで憲法改正の必要性を論じているのでした。立憲主義を踏みにじる行為ばかりの現政権寄りの論調を続けている新聞が、殊更に立憲主義を主張することに大きな違和感を感じざるを得ません。 曰く、「集団的自衛権の行使容認は現行憲法の枠内の見…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

10月5日の読売新聞「編集手帳」

「煽動家は教室の演壇に立つべきではない、と教師を戒めたのは、マックス・ウェーバーだ。」との書き出しで始まる10月5日付読売新聞「編集手帳」に違和感を感じました。 その書き手は、続けてマックス・ウェーバーが、自分の政治的見解を学生に押しつけようとするのは、「教師として無責任きわまることだ」と語っているとした上で、教師の政治的発言や集…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

無力感を感じつつ、それでも考える

この数ヶ月、本当に考えることの多い日々が続きました。これほど多くの岩波書店から出版された書物を読んだのは久しぶりですし、有斐閣の書物を購入したのも学生時代以来です。自民党が変容したことを描いた本もワイマール体制が崩壊したことを分析する本も読みました。 そして、日付をまたいでこの国の形を変える法案が成立する3時間前には、国会前に足を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日本の民主主義は死んでしまうのでしょうか

参議院安保法制特別委員会でたった今、強行採決が行われたようです。敢えて行われたようと表現したのは、一体何が行われたのか、さっぱりわからなかったからです。 折からの雨。それは天が泣いているかのようです。今更繰り返すまでもない滅茶苦茶な論理、揺らいだ立法事実はもちろんのこと、明白な憲法違反の法案を論議を尽くすことなく審議を打ち切る手法…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

反知性主義の安保法案に改めて反対

「すみません、こんなことを言うのは非常に申し訳ないのですが、先ほどから寝ている方が沢山おられるので、もしよろしければお話を聞いていただければと思います。」と切り出したのは、昨日の参議院安保法制特別委員会の中央公聴会でのSEALDsの奥田君でした。 憲法を踏み躙って国のあり方を変えようとする政権の提出した法案を審議する議員たちに、こ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

九月の雨・・・それは暴力的になってしまった

「クルマのワイパー透かして見てた 都会に渦巻くイルミネーション」との歌い出しで始まるのは、1977年に発表された太田裕美さんの「九月の雨」です。 この歌の中で、彼女は次のように歌っています。 「九月の雨は冷たくて 思い出にさえ沁みている」 「九月の雨の静けさが 髪のしずくを震わせる」 「九月の雨は優しくて 涙も洗い流すのよ」…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

誰のための景気回復なのか・・・8月20日朝日新聞「経済気象台」

「誰の誰による誰のための景気回復だったのかが問われる日はそう遠くない。」と結んでいたのは、8月20日朝日新聞のコラム「経済気象台」でした。確かに政府や関係機関が発表する経済指標は、緩やかな景気回復局面にあるかのように見えます。しかし、実体経済、特に地方や中小企業の現実を考えると果たしてそうなのでしょうか。 このコラムの筆者が述べて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

国立大学で何が起きているのか・・・6月8日文部科学大臣通知と8月24日読売新聞アンケート結果

「文系学部のある全国の国立大60校のうち、半数近い26校が2016年度以降、文系学部の改廃を計画していることが、各国立大学長を対象にした読売新聞のアンケート調査でわかった。 教員養成系学部を中心に計1300人以上の募集が停止され、定員の一部を新設学部に振り分けるなどの改革が行われる。国立大の文系に再編の波が押し寄せている実態が浮かび上…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

池上彰さんの「新聞ななめ読み」・・・戦後70年の8月に思う

70年目の8月を迎えました。制定過程にさまざまな意見があることは承知していますが、国民の間に定着しているはずの憲法が時の政権によって揺らいでいます。言わずと知れた安倍政権による「平和安全法制」という美名を冠せられた一つの新しい法案と自衛隊法をはじめとする10本の法律改正案です。 憲法学者の大多数が違憲であると見解を表明しているにも…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

怒りに震える

やり場のない怒りに震えています。 安倍と同世代の僕たちの世代は、戦争のない時代を生きてきました。 平和と繁栄の時間を過ごしてきました。 今、次の世代が戦争に巻き込まれる可能性の高い法案が成立する公算が高くなりました。 若者たちが・・・・、戦争を経験した自民党の元議員たちが・・・声を上げています。 次の世代に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

明日の強行採決を前にして

このままでいいはずはない。 本を取り寄せ、焦って、貪るように読んでいる。 「ワイマル共和国・・ヒトラーを出現させたもの」1963年初版、著者:林健太郎(中公新書) 「ヴァイマル憲法とヒトラー・・戦後民主主義からファシズムへ」2015年6月初版、著者:池田浩士(岩波現代新書) 「ヒトラーを支持したドイツ国民」2008年初版…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

表現の自由を考える・・・「絶歌」出版と自民党議員の勉強会「文化芸術懇」

今年の6月は憲法を考える月となりました。4日の衆議院憲法調査会での3人の先生方からの安保法制に対する本質的なところでの憲法違反という問題提起のみならず、ここに来て、いわゆる「表現の自由」を巡っての問題が大きくクローズアップされてきました。 一昨日訪れた書店に太田出版から刊行された「絶歌」が平積みされていました。1997年、社会に衝…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

憲法の視点からあらためて安保法制を考える

「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制について広範かつ総合的に調査を行い、憲法改正原案、日本国憲法に係る改正の発議又は国民投票に関する法律案等を審査する機関です。」とされる衆議院の憲法調査会の存在を知っていた人は少なかったことでしょう。そう申す僕も知らなかった一人です。その調査会に参考人として招かれた憲法学者の皆さんがこぞっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

権力とメディア・・・新聞各紙の社説を読む

今月17日、自民党がテレビ朝日とNHKの経営幹部を呼んで、個別の番組について異例の事情聴取を行ったことが大きく報じられました。新聞各紙もこぞってこの問題を取り上げ、それぞれの社説でその見解を述べていましたが、何やら言い知れぬような思いとともに、自民党の後ろにある政権の、首相の狭量さを感じずにはいられません。 社説の口火を切ったのは…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

師走の選挙に思う・・・小選挙区制度でいいのでしょうか

明後日、師走の総選挙の投開票が行われます。新聞各社の予想は、概ね自民党300議席に迫る勢いがあり、与党が3分の2を占めるとの衝撃的な観測も出されています。 一体全体、このままでいいのでしょうか。3分の2を超えると、集団的自衛権行使の解釈改憲どころか、憲法改正まで可能になってしまいます。有権者の皆さんは、自民党と安倍首相にこれだけの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

立憲主義の危機・・・2月21日付「讀賣新聞社説」と2月16日「時事放談」

昨21日付の読売新聞社説には驚かされました。それは、「集団的自衛権 憲法解釈の変更に問題はない」のタイトルの下に、集団的自衛権の行使を可能にするための政府の憲法解釈の変更について、「日本の平和と安全の確保に必要であり、首相の考えを改めて支持したい。」との書き出しで始まります。 言論の自由が保障された憲法の下で、新聞社がどのようなス…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「考える」ことの大切さ・・・東京新聞の社説に思う

便利な世の中になったものと実感させられることの一つに、日本全国の新聞の社説やコラムを読むことができることがあります。紙面での購読をせずともネットで社説やコラムを取り出せるサイトを利用しています。 その中で一際目を引いたのが、昨年暮れから年頭にかけての東京新聞の社説でした。「年のおわりに考える」、「年のはじめに考える」、あるいは「週…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ナショナリズムはしばしば暴走する・・・再び安倍首相の靖国参拝を考える

本日付の日経新聞「春秋」は、評論家亀井勝一郎氏の昭和16年12月の日米開戦に寄せた言葉を引用し、27日に続いて安倍首相の靖国参拝問題に触れています。 そこでは、「それまで冷静だった多くの識者も時局に酔った」として、異例の「失望」声明を出した米国に対して、「まるで72年前の言説のような激しい言葉がネット空間に飛びかっている」と述べて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

横棒一本の違い・・・安倍首相靖国参拝に関する朝刊コラム

久しぶりに、今朝の朝刊コラムは「天声人語」、「編集手帳」、「春秋」のいずれも同じテーマを取り上げていました。言わずと知れた安倍首相の突然の靖国神社参拝についてです。もちろん、首相本人はこの日とタイミングを計ってのものだと思いますが、僕たち国民にとっては、不意を突かれた感は否めません。 さて、朝日「天声人語」は、中世封建時代の例を取…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

官僚による、官僚のための、官僚の情報隠しの特定秘密保護法案・・・海江田民主党代表

きな臭く、鉛色の霧が僕たちの視界を覆っているような歳末になってきました。ちょうど1年前の12月、僕たちは自民党に多くの議席を与え過ぎてしまったようです。先の民主党政権といい、一体、この国の政治家たちの思い上がりとバランス感覚の欠如には、残念な思いを通り越して哀しくもあります。 特定秘密保護法案なるものが11月末に衆議院で強行採決さ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

文藝春秋3月号「日本の自殺」再掲載の衝撃 

37年前の1975年、「グループ一九八四年」なる学者たちの共同執筆による論文「日本の自殺」が、文藝春秋最新号(2012年3月号)に再掲載されています。その内容たるや、日本社会に観察される没落の諸症候群と思われるものを、諸文明の没落とりわけギリシャ・ローマの没落の研究と比較して検証しつつ、鋭い分析と洞察力で論を展開するもので、示唆に富むと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

震災関連重要会議の議事録未作成問題・・・今さらながら未熟な政権に唖然

何とも呆れた事実に民主党政権の未熟さを感じずにはいられません。震災に関連して首相が本部長を務める原子力災害対策本部、緊急災害対策本部や防災相がトップの被災者生活支援チームなど10にものぼる会議に関しての議事録が作成されていなかったことが明らかになりました。もはや統治能力ゼロと言っていいほどの大失態です。怒りを通り越して、ため息すらも出な…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

共助とは・・公助とは・・災害時要援護者避難支援プラン

災害時に社会的な弱者とされる人たちの避難をどのようにすべきか、という地元役所の主導による制度設計の説明会に参加してきました。いわゆる自治会の役員さんたちを対象にしたもので、東日本大震災を契機に行政もその制度設計と構築に積極的に取り組もうとする姿勢を強く感じました。 担当課の方の説明を受けた後に質疑応答になったのですが、さまざまな意…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「分水嶺」ポール・ケネディ博士・・・・読売新聞「地球を読む」から

「大国の興亡」を著わしたイギリスの歴史学者であるポール・ケネディ博士が11月21日付読売新聞「地球を読む」に「新たな時代へ」との表題で寄稿しています。歴史学者としての観点から「分水嶺」という視点で現在の世界情勢を分析し、平易に論じているので興味深く読みました。 まず、冒頭で分水嶺を越えるという言葉を人間の一連の活動と環境が大きな断…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

TPP 国論を二分する重要な問題を考えるにあたって欠けているもの

「日本の近代において国論を二分する大きな社会問題を挙げよ」と、さながらクイズ風に問われたならば、まず最初に思いつくのは、幕末における攘夷と開国の問題でしょう。それは、佐幕かあるいは倒幕かの論点にすり替わって明治維新となりました。そのおよそ1世紀後の1960年の日米安保改定問題も国論を二分する大きな問題と捉えられると考えてよいでしょう。近…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「亡国の宰相・・・官邸機能停止の180日」 読売新聞政治部

『巨大地震、津波、原発事故と、悪夢のような一日が過ぎた。この間、被災地で生き残った人々は苦しみの中でもパニックを起こさず、助け合い、支え合い、救援を待った。救難に向かった自衛隊、警察、消防、海上保安庁の献身的な働きは、被災した人々を物心両面で支えた。日本全国で、「被災地のために何かしたい」と、NPOやボランティア志望者たちが自発的な準備…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more