驟雨 突然の雨に打たれても

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zoom RSS 芸術の秋〜第67回正倉院展へ

<<   作成日時 : 2015/11/06 23:04   >>

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11月3日文化の日。秋たけなわ、爽やかな青空の下まさに芸術の秋と呼ぶにふさわしい季節です。昨年に引き続き正倉院展に行ってきました。

まずは、春日大社萬葉植物園内で行われた雅楽と舞踊を鑑賞して心を奈良時代にスリップさせつつ、春日大社には何度も参拝しているのに訪れたことのなかった園の圧倒的な植物の多さに度肝を抜かれました。その後、東大寺に足を運び、祝日でごった返している大仏殿を避けて、東大寺ミュージアムで正倉院の歴史を振り返り、好きな伽藍の一つである戒壇院に向かい、鎮座している四天王を仰ぎました。そこは、南大門から大仏殿への参道の喧騒がまるで嘘のように静寂に包まれ、落ち着いた時間を過ごすことができました。

夕暮れ近くなった4時すぎ、満を持して奈良国立博物館へ。休日前や休日は午後7時まで鑑賞が可能ですので、10分程度の待ち時間はあったものの、すんなりと入場できたのでした。鑑賞するのに若干の立ち往生が必要な展示品(それらの多くは壁沿いのガラスケースに展示されたものです)がありましたが、比較的ゆったりと閉館まで鑑賞することが可能でした。

人気を集めていたのは、紫檀木画槽琵琶で、その精緻を極めた美しさときたら思わず息を飲むようです。また、撥鏤(ばちる)技法を用いられて作られた象牙を紅色に染めた物差し、紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)も、実用的な代物であるはずの物差しなのに、目が釘付けになってしまうような美しさでした。これらの鑑賞には、この日のために購入した単眼鏡が大いに役立ったのは言うまでもありません。

これら以外にも獣毛に関する調査研究が進んだことで、従来の定説が覆った宝物やお裁縫の上達を祈る乞巧奠(きつこうでん)という七夕の行事に使用された銀・銅・鉄で作られた大きな針や赤・白・黄色の糸など、そのどれにも目を奪われてしまいます。一方で、豊後の国などの正税帳、南九州の徴税台帳など、解説抜きには読み解けませんが、当時の行政の有り様を垣間見たようで、興味を惹かれました。

何れにしても、千三百年の時を超えて僕たちがこうして当時の文物を鑑賞できることは、正倉に収めるという行為に始まり、それを継いで管理保存するという連綿と続いてきた行為があってこそであり、これに関わった多くの人々に改めて厚い敬意を表したいと思います。

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