山科の門跡寺院を訪ねて・・・勧修寺、随心院、そして醍醐寺

画像18日もこれまで訪ねたことのない寺院のうち門跡寺院に的を絞って、山科に向かうことにしました。京都市内からは遠いイメージがあったのですが、地下鉄を使ったら何と近いのでしょうか。ホテルから直結の市役所前駅からわずか30分足らずで行けることを知りました。正に青天の霹靂、雨の予報ですが、早速出発です。

まず目指すは、勧修寺。「かじゅうじ」と読むことはもちろん、JR東海の「そうだ京都 行こう」の今春のキャンペーンの対象になっていることも知りませんでした。地下鉄東西線小野駅に着くと、勧修寺と随心院を案内する、いかにも目新しそうな大きな表示板が目に入ってきます。案内に従って勧修寺に到着。

本当にこじんまりとしたお寺です。平日ということを別にしても、京都の寺院としては訪う人もまばらでした。本堂にお参りした後、進んだ庭園は観音堂を背景にし桜の時期はさぞかし美しいだろうと思われます。しかし、その桜はまだ蕾を膨らませた状態で、見頃はもう少し後になるのでしょう。

観音堂自体、昭和初期のもので屋根に鳳凰を据えており一風変わった印象を受けましたが、歴史的な重みは感じませんでしたが、何だか観光名所はこうして作られるのだと思うと「そうだ京都 行こう」のキャンペーンの凄さを感じたのでした。

画像勧修寺を後にして歩くこと10分ほど、次の目的地である随心院に到着。あの小野小町のゆかりのお寺であることを初めて知りました。

たまたまご開帳されていた御本尊如意輪観世音菩薩や快慶作の金剛薩捶坐像、定朝作の阿弥陀如来坐像を本堂で拝観しましたが、堂内が暗く細部まで見れなかったのは残念でした。

また、梅園の梅は満開でそのほのかな香りと目に入って来る薄紅色(はねず色と言うそうです)が春を感じさせます。おそらく、この週末は、勧修寺と併せて多くの観光客で賑わうに違いありません。

画像さて本日の山科門跡寺院巡りの締めくくりに訪れたのは、お花見で有名な醍醐寺です。厚い雲の間から雨が落ちてきましたが、広い境内を歩くのに差し支えはありません。まだお花見には早く人もまばらで、じっくりと観て回るのには絶好でした。

総門を抜けて三宝院に立ち寄り、仁王門をくぐり抜けて金堂に向かいます。前回訪ねた時には固く閉じられていましたが、何と今回は開扉されているではありませんか。開扉された金堂には日光、月光菩薩を従えた御本尊薬師如来坐像が鎮座されており、須弥壇まで距離はありますが、ゆっくりと拝することができました。

画像金堂から左に目を移せば、冷たい雨の中で、枝垂桜が蕾を広げて咲いています。まだ満開には時間が必要ですが、それもそう遠くはないでしょう。その後、観音堂で御朱印をいただき、春季特別公開されている霊宝館に初めて入館しました。展示されていた、国宝に指定されたばかりの俊乗房重源阿闍梨による「宋版一切経」に圧倒され、このお寺が7万点を超す国宝、重文を所蔵していることにも驚かざるを得ません。

人は一口に醍醐の花見と言いますが、この広大な寺域、境内、伽藍を巡ることは容易なことではないとの思いにこのお寺の深遠さを感じました。