テーマ:朝刊コラム

憲法記念日の新聞

69回目の憲法記念日。昨3日の読売新聞の社説には驚かされました。「改正へ立憲主義を体現しよう」の大きな見出しで憲法改正の必要性を論じているのでした。立憲主義を踏みにじる行為ばかりの現政権寄りの論調を続けている新聞が、殊更に立憲主義を主張することに大きな違和感を感じざるを得ません。 曰く、「集団的自衛権の行使容認は現行憲法の枠内の見…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ふるさと納税に疑問を感じる・・・4月3日の天声人語から

平成26年5月26日の朝日新聞「天声人語」は、次のように書き出しています。 「わが町に300万円を寄付していただければ、200万円相当の牛1頭分の肉をお贈りします・・・。なんとも豪快な話である。20万円以上の寄付で子羊まるごと1頭をさし上げるという町もある。お取り寄せグルメの紹介ではない。」 それから2年。 「これはもう、通信…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

10月5日の読売新聞「編集手帳」

「煽動家は教室の演壇に立つべきではない、と教師を戒めたのは、マックス・ウェーバーだ。」との書き出しで始まる10月5日付読売新聞「編集手帳」に違和感を感じました。 その書き手は、続けてマックス・ウェーバーが、自分の政治的見解を学生に押しつけようとするのは、「教師として無責任きわまることだ」と語っているとした上で、教師の政治的発言や集…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

無力感を感じつつ、それでも考える

この数ヶ月、本当に考えることの多い日々が続きました。これほど多くの岩波書店から出版された書物を読んだのは久しぶりですし、有斐閣の書物を購入したのも学生時代以来です。自民党が変容したことを描いた本もワイマール体制が崩壊したことを分析する本も読みました。 そして、日付をまたいでこの国の形を変える法案が成立する3時間前には、国会前に足を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

誰のための景気回復なのか・・・8月20日朝日新聞「経済気象台」

「誰の誰による誰のための景気回復だったのかが問われる日はそう遠くない。」と結んでいたのは、8月20日朝日新聞のコラム「経済気象台」でした。確かに政府や関係機関が発表する経済指標は、緩やかな景気回復局面にあるかのように見えます。しかし、実体経済、特に地方や中小企業の現実を考えると果たしてそうなのでしょうか。 このコラムの筆者が述べて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

国立大学で何が起きているのか・・・6月8日文部科学大臣通知と8月24日読売新聞アンケート結果

「文系学部のある全国の国立大60校のうち、半数近い26校が2016年度以降、文系学部の改廃を計画していることが、各国立大学長を対象にした読売新聞のアンケート調査でわかった。 教員養成系学部を中心に計1300人以上の募集が停止され、定員の一部を新設学部に振り分けるなどの改革が行われる。国立大の文系に再編の波が押し寄せている実態が浮かび上…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

池上彰さんの「新聞ななめ読み」・・・戦後70年の8月に思う

70年目の8月を迎えました。制定過程にさまざまな意見があることは承知していますが、国民の間に定着しているはずの憲法が時の政権によって揺らいでいます。言わずと知れた安倍政権による「平和安全法制」という美名を冠せられた一つの新しい法案と自衛隊法をはじめとする10本の法律改正案です。 憲法学者の大多数が違憲であると見解を表明しているにも…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

憲法の視点からあらためて安保法制を考える

「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制について広範かつ総合的に調査を行い、憲法改正原案、日本国憲法に係る改正の発議又は国民投票に関する法律案等を審査する機関です。」とされる衆議院の憲法調査会の存在を知っていた人は少なかったことでしょう。そう申す僕も知らなかった一人です。その調査会に参考人として招かれた憲法学者の皆さんがこぞっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

権力とメディア・・・新聞各紙の社説を読む

今月17日、自民党がテレビ朝日とNHKの経営幹部を呼んで、個別の番組について異例の事情聴取を行ったことが大きく報じられました。新聞各紙もこぞってこの問題を取り上げ、それぞれの社説でその見解を述べていましたが、何やら言い知れぬような思いとともに、自民党の後ろにある政権の、首相の狭量さを感じずにはいられません。 社説の口火を切ったのは…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「玉ねぎの皮をむきながら」・・・4月15日の朝刊コラム

4月15日の朝刊コラムは、朝日、読売、日経3紙が揃ってお亡くなりになられたドイツ人のノーベル賞作家であるギュンター・グラス氏について述べていました。しかも、氏の代表作である「ブリキの太鼓」と自伝である「玉ねぎの皮をむきながら」を取り上げている点でも共通しています。しかし、その取り上げ方はそれぞれで、興味深く読みました。 朝日「天声…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「実学か、教養か」・・・3月12日朝日新聞「経済気象台」に思う

朝日新聞の金融面に「経済気象台」というコラムがあります。社外の方がペンネームを用いて執筆しているコーナーで、比較的読みやすく天声人語とともに欠かさず読んでいます。 およそ1か月前のそれは、法科大学院が淘汰されつつある現状から、大学も「経営品質」が問われる時代になった、と切り出しています。その中で、特に教育の「能力」と「中身」が問わ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

卒業・・・・3月9日日経新聞「春秋」

 「一人歩きを始める/今日は君の卒業式」。そんなふうに始まるさだまさしさんの歌がある、と3月9日付日経新聞コラム「春秋」が書き出しています。 「つゆのあとさき」という題名を冠せられたこの歌については、昨年7月にも京都新聞コラム「凡語」にも取り上げられ、古都の梅雨のあとさきを象徴するのは祇園祭だという視点から述べられていました。翻っ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

梅の便り・・・朝刊コラムから

我が家の紅梅が三分咲きです。桃色の花びらをつける枝垂れ梅も後を追うように、ちらほらと、ほころび始めています。微かな春の訪れを感じさせる季節になって来ました。 梅の開花については、新聞のコラムでも取り上げられています。 たとえば、1月29日の長崎新聞「水や空」は、歳時記には「春告草」に加え「花の兄」との呼称もあるとして、今でこそ花…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

やるせない思いで・・・・2月2日の朝刊コラムから

国家とは・・・、宗教とは・・・、そして命とは・・・。暦をめくって2月の声を聞いた途端に悲報が飛び込んできました。あの事件が報道されてから、国家や宗教や生命について日本中、いや世界中の人々が考えたはずです。 領土、国民、主権あるいは権力によって構成されるものが国家であると、学生時代に学びました。その概念とは明らかに違う、およそ国家と…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

今年も読書について考える・・・出版社の元日新聞広告から

朝日新聞の従軍慰安婦報道問題以来、僕も新聞報道に対する信頼は揺らいでしまいました。以前ほど丹念に記事を読もうとする意欲が減退してしまったことは否定しようがありません。 しかし、お正月の新聞各紙に掲載される出版社の広告は、気が利いたキャッチコピーとともに考えさせられる短文にハッとさせられます。今年も元日の朝刊に掲載されたそれらは、味…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東大寺森本公誠長老のことば・・・「私の履歴書」連載終わる

この一カ月、興味深く読ませていただいた東大寺森本公誠長老による日経新聞朝刊「私の履歴書」の連載が終わりました。毎日、読んでは切り取って保存していたものを改めて読み返してみると、心にしみる言葉が数多くあります。 特に最終となった30回目は、昨年4月東大寺総合文化センター総長を退任した後、翻訳を始めたイスラム帝国時代の逸話集からの言葉…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

蝉のいのち・・・天声人語に思う

日が落ちると涼やかな虫の音が聞こえてくる季節になってきました。酷暑と表現される今年の夏も、そろそろ終わりを告げるのでしょうか。その一方で、西日本を中心とした大雨による被害のありさまには、本当に胸が痛みます。お亡くなりになられた方々には、あらためてご冥福をお祈りいたします。 さて、耳にした虫の音で思い出されたのが、18日付の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「鎮魂の八月」・・・8月14日京都新聞のコラム「凡語」

お盆休みが終わって、いつもの生活が戻ってきました。あれもしよう、これもしたい・・・と考えはしましたが、休みの前半はこの一年の間に亡くなった方たちに対するお参りや期限ものの仕事、後半はサッカー少年団の試合という具合に、あっという間に過ぎてしまいました。 さて、今月は「鎮魂の八月」という言葉で表されることを、京都新聞の14日のコラム「…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「憲法主義」 南野准教授と内山奈月さん

「アイドルグループAKB48のメンバーで慶応大1年の内山奈月(なつき)さんは、幼い頃から文章の暗記を特技としている。 」との書き出しで始まる7月27日の天声人語を読むまでは、この本を知りませんでした。早速、アマゾンで取り寄せようとしましたが、一時的に品切れで入荷未定とのこと。逆に地方都市の書店では残っているかもしれないとの思いから近くの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

8月6日広島の日・・・朝刊コラムを読む

「69年前のきょう。一人一人に暮らしがあり、家族がいた。埋もれている歴史はまだまだある。胸にしまっておきたい記憶もまた、数知れないだろう。だが時は刻々と過ぎる。より心して耳を傾けなければ。」 広島を中心に発行する中国新聞の今日の朝刊コラム「天風録」の結びの言葉の引用です。 昭和20年8月6日から69年。決して歴史の彼方としてはい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東大寺長老 森本公誠さん「私の履歴書」・・日経新聞連載始まる

2004年から3年間の東大寺第218世別当職を経て、現在は東大寺長老職にある森本公誠師を知ったのは、4年ほど前に講談社から出版された「聖武天皇 責めはわれ一人にあり」を読んでからでした。正倉院宝物の一つである螺鈿の琵琶の写真を使った美しい表紙とサブタイトルの響きに吸い寄せられるように買ってしまったものでした。 僕にとっての東大寺は…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「つゆのあとさき」・・・京都新聞のコラム

西から順に宣言される梅雨明け。それは、桜前線と同じように僕たちに季節の移り変わりを感じさせ、心を前向きにさせてくれます。昨日、関東でも梅雨明け、いよいよ夏本番です。 そんな折も折、7月19日付けの京都新聞のコラム「凡語」に、さだまさしさんの「つゆのあとさき」が取り上げられているのを見つけました。時折、天声人語など全国紙のコラムに彼…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

7月2日の社説 集団的自衛権容認を考える

グローバル化とともに、デジタル化された社会の中での便利さについて考える機会が多くなっています。僕たちの生活も、インターネット抜きには考えられないような状況になりつつあります。便利さとは、人間が楽をすることでもあると常日頃考えている僕ですが、ネットを利用することで日本中の新聞の社説を読むことができることには驚かずにはいられませんし、その恩…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

憲法記念日の朝刊社説・・・集団的自衛権と憲法を考える

5月3日、67年目の憲法記念日の朝刊各紙の社説は、こぞって集団的自衛権を巡る政府部内の最近の動きについて述べていました。朝日、読売、毎日、産経、日経、東京、これらのものを横並びにする形で読んでみたのですが、それぞれのスタンスが鮮やかにコントラストを描いて興味深いものでした。 問題の本質は、現憲法のもとで集団的自衛権が認められるか、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

料理を写真に撮る・・・・4月23日朝日新聞から

23日付の朝日新聞朝刊の文化欄に「フードポルノ 蜜の味」という、ともすれば扇情的な見出しの記事が掲載されていました。 「湯気をたてるごちそうを、食べるよりまずスマートフォンでパシャリ。料理の写真を撮り、見せ合うことは、食事の快楽の一部になっている。」との書き出しで始まるそれは、このところよく見かけるレストランなどで料理の写真を撮る…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない

満開の梅。寒さ厳しき冬を経て、今や早春を告げる梅の盛りです。そして、間もなく人々が酔い痴れる桜の季節へと・・・・・。そんな折、昨16日の朝日新聞別刷「名言巡礼」で取り上げていたのが、作家小林秀雄先生の言葉でした。 この言葉は、「『美しい花』そのものを見て、言葉を失うほど感動せず、『花の美しさ』ばかり分析し、知識をひけらかす…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

立憲主義の危機・・・2月21日付「讀賣新聞社説」と2月16日「時事放談」

昨21日付の読売新聞社説には驚かされました。それは、「集団的自衛権 憲法解釈の変更に問題はない」のタイトルの下に、集団的自衛権の行使を可能にするための政府の憲法解釈の変更について、「日本の平和と安全の確保に必要であり、首相の考えを改めて支持したい。」との書き出しで始まります。 言論の自由が保障された憲法の下で、新聞社がどのようなス…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

さだまさしさん 「加速度」・・・今朝の「天声人語」から

「別れの電話は雨の日の午後 受話器の向うできみは確かに 雨にうたれ声もたてずに泣いていた」の歌い出しで始まるのは、さだまさしさんの「加速度」です。昭和53年に発表されたこの歌は、アルバム「私家集」に収められていました。 このアルバムには、「主人公」や「秋桜」、「案山子」あるいは「檸檬」などポピュラーな歌が並び、「加速度」自体はどち…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「考える」ことの大切さ・・・東京新聞の社説に思う

便利な世の中になったものと実感させられることの一つに、日本全国の新聞の社説やコラムを読むことができることがあります。紙面での購読をせずともネットで社説やコラムを取り出せるサイトを利用しています。 その中で一際目を引いたのが、昨年暮れから年頭にかけての東京新聞の社説でした。「年のおわりに考える」、「年のはじめに考える」、あるいは「週…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「コンビニやめました  客に寄り添う酒屋」・・・朝日新聞「脱「主流派」宣言」から

「速さ、効率、もうけ、順位が重視され、常に競争を求められるいまどきのニッポン。だが、時流に乗らず、自分が信じた道を行く人もいる。時代遅れだっていい。もがいたっていい。そんな人たちの姿を通じて、年の初めに私たちの生き方を見つめ直したい。」とのコンセプトの下で朝日新聞社会面に連載されている新春特集「脱『主流派』宣言」には、興味をそそられます…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more